koorogi_ahmdoのブログ

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ぞうきんの臭いの蒸気

小学生の時、集団登校をさせられた。朝の弱い私はいつも皆を待たせ、気まずい思いをしていた。私のことなんてほっといて先に行ってほしいのに、年長の班長さんが迎えにくる。出て行かざるを得ない。

今の子供は集団登校なんてないんでしょ?いいなあ。

 

通学路は決まっている。

小さい畑のそばを通る。冬はつましいビニールハウスが作られるので、その破れたところに手を入れてあたためる。破れが大きくなる。

小さい子は犬の糞を踏んでしまう。それが柔らかい時は大惨事である。大泣き、上級生が面倒を見る。

桶に肥溜がある。雨の日は肥溜があふれそうになる。たいがいの子供が石を投げ入れ、返りをいかに避けるかといった遊びをする。ぼちゃん。キャー。

 

さて、問題の匂いについて。畑のあとは、大きな、塀の高い工場の横の暗い道を通らなければならない。何を作っているのかわからないが、工場の壁にある管からプシュウと勢いよく蒸気がふき出す。それがものすごく臭い。腐ったぞうきんの臭いがする。管はプシュー、プシュー、腐った臭いを吐き出し続ける。工場の中はどうなっているのか。小学生には想像がつかなかった。

 

その工場は、いったい何をしていたんだろう。

 

「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」


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